口約束でした借金は効力があるのか?

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口約束でした借金は効力があるのか?

人から頼まれてついお金を貸してしまった、という経験をした事がある人は多い事でしょう。額が多かれ少なかれ、結構たくさんの人が過去に友人・知人・家族などにお金を貸したことがあると思われます。

 

お金を貸してもすぐに返ってくれば良いですが、中には口約束ですぐに返すから、と言われ、結局お金を返してもらえなかったという苦い経験をした人もいます。

 

数百円数千円程度ならば諦めもつくかもしれませんが、これが万単位のお金になってくるとそうも言っていられません。

 

金銭の貸し借りは時に友人を失う事になってしまったり、家族関係にヒビが入ってしまう事もあります。お金を借りる時には貸してくれる人が神様のように見えますが、その恩はどこへやら、お金をしぶしぶ返さなければならなくなった場合には相手が悪魔のように見えるという話もあるほどです。

 

一応口約束も契約の一つであると民法で定められていますから、お金を借りた人は返済をする義務が発生します。しかし正式に借用書を書いたりしていない場合には、口頭のみで何の証拠も無いので後々までトラブルに発展してしまう事もあります。

 

いつまでに返すと口頭で言われても、いくら相手に貸したのか証明できるものは何もないのです。もし相手が本当は10万円借りたにも関わらず、借りたのは5万円だと言い張っても、証明するのは中々難しいでしょう。

 

自分の貸したお金を明確に証明するのも難しいですし、いつまでに返すと言ったのを実際に聞いていたとしても、相手にそんなことは言っていないと言われてしまえばそれまでなのです。

 

なので口約束でお金を貸し借りするのは基本的にNGな行動であると言えます。お金を借りる側は金銭に無頓着な性格である事も多いため、借りた金額すら忘れてしまう場合も多々あります。

 

借りた金額をしっかりと覚えておかなければ、相手に過剰に請求されても気付かない事もあります。

 

金銭の貸し借りでトラブルになったり、相手に貸したお金が一向に戻って来ずに埒があかないと思った時には弁護士に相談し、法律に詳しい人を味方につける事も視野に入れてみましょう。

 

もちろん弁護士が介入したとしても、口約束だけで証明できるものが無い状態ですと理不尽な結果となってしまう可能性もあります。それでも自分で相手に金を返せと言い続け、果ては相手に音信不通にされて逃げられてしまうよりはマシかもしれません。

 

友人や家族にお金を借りれば利息もかからず、額が小さければ気軽に貸してくれる人もいます。これはお互いの信頼関係から成り立っているわけですが、借金を周囲の人に繰り返すタイプの人はいつもお金に困っている場合があり、返したくても返せなくなってしまう場合があるようです。

 

更に返せる余力が残っていたとしても、金銭にだらしなくて借りた物を返せない性格に人も存在します。

 

いくら気軽に貸し借りが出来る間柄であっても、それがきちんと返って来る保障は全くありません。お金を貸した時には返ってこないものと思って貸すと言っている人をたまに見かけますが、そのお金は貸す側が自分の時間・人生の一部を削って作りだしたお金です。

 

それを金銭感覚が緩い人に使い込まれ、信頼も裏切られてしまうわけですから、諦めて済む問題ではありません。借金を頼まれ、自分が諦めのつく金額でないと判断した場合にはお金の貸借を明確にする書面を作って保管しておきましょう。

 

文書として残しておく事で、いざという時の証拠にもなります。いわゆる借用書ですが、この書面を作る際にはそれぞれの氏名と捺印、貸した日付と返済の期限をしっかりと記しておきます。

 

この時注意したいのが返済期限の書き忘れです。返済期限を書かないと、返済期日が無制限となってしまう可能性があります。こうして文書を残しておく事で、もしも相手が逃げてしまった場合でも、貸したお金を法的に請求する事が出来ます。

 

また、借りる側もしっかりと借りた金額が文書として残されているため、貸した側に過剰請求される事もありません。

 

このような面倒な文書を作成しなければならない羽目になるのも結局はお金を借りなければならない状況を作ってしまった人のせいであると言えます。

 

本来自分の収入内でやりくりをするのが一般的ですし、何かの目的でお金を使いたいと思った場合には、せっせとお金を貯めてから実現しようとするのが普通の感覚です。

 

友人・家族にお金を借りている人は、せめて借りた相手に迷惑をかけたり不安にさせたりしないようにしっかりと借金を返していくという姿勢を見せる事が大事です。

 

多少返済が遅れてしまっても、この人ならば絶対に返してくれるという信用を作っておかないと、本当に心底お金が必要になったり困ったりした時に助けてくれる人がいなくなってしまいます。

 

また、借金には時効もあり、一定期間が過ぎると返済の義務が無くなってしまう事も民法で定められています。

 

取得時効・消滅時効の二種類に分類されていますが、借金の時効の場合は消滅時効にあたります。上記で書いたように一定の期間に権利が行使されなかった時は権利が消滅してしまうのです。

 

口約束で友人や家族などから借金をした場合は10年で時効が成立してしまいます。金融業者から借りた場合は5年で時効が成立します。

 

しかし口約束でお金を借りた場合には年度や期日などがはっきりしない場合がありますので、書面でしっかりと貸借が明確になっていない場合は効力が発生した時期を特定・証明することが困難になってしまいます。

 

こういったケースで高額の借金があるとトラブルになる可能性はかなり高いですから、弁護士に相談してお互いに解決を図っていかなければなりません。

 

口約束の借金はお金の貸借契約をした次の日から10年間、権利の主張が出来ます。しかし、それを過ぎてしまうと返済してもらうどころか請求する権利すら奪われてしまうので注意したいものです。また、貸借した際に返済日に関して触れられていなかった場合、期限の定めが無い債務となってしまい、貸した側は限りなく不利になってしまいます。

 

口約束の借金は色々と根が深い部分がありますので、法律のプロである弁護士に相談して問題の解決を図ったり、必要な知識を得るようにしましょう。